
東京が見渡す限りの焼け野原になってしまったなんて想像できますか?
戦争中、私はまだ学生でした。空襲のために学校が焼けて近くの小学校の校舎を借りて勉強したことを今でも思い出します。学校へ行くにも乗り物がなく、汽車はいつ出るかわからないし、室内は満員で乗れないこともよくありました。あのときのことを思い出すと、今の豊かな日本の状況が信じられません。敗戦国として、ともすれば卑屈になりがちな時代に、日本を引っぱっていってくれたのは政治家の吉田茂さんです。いつも白足袋を履いていたので“白足袋首相”なんて呼ばれていたんですよ。














